自転車通学 各地の高校で保険加入の義務化の動きが見られます。
先日大阪府立の高校で自転車の損害賠償保険への加入を義務化する条例案をめぐり、大阪府教育委員会は府立高校の生徒らの自転車通学を許可する際に保険加入を条件とする方針を固めました。可決されれば保険加入の義務化は7月に施行される予定です。
兵庫県では2015年10月に保険加入の義務化が始まっています。
通学だけでなく、お買い物に、通園に便利な自転車。
自転車の保険についてご説明しましょう。
「自転車保険」という商品はない?!
自転車保険ですが、実は「自転車保険」という保険商品はありません。実は、損害保険各社では自転車保険という商品は2004年以降廃止する会社が増えてきて、2010年にはほとんどの損害保険会社で自転車保険という商品はなくなってしまいました。
最近、注目を集めているこの自転車保険は、どこの保険会社でも通常販売している傷害保険に「自転車に乗っている時のリスクをカバーする補償」の特約を付け「傷害保険自転車賠償責任保険特約付」として提供されています。ここからは説明を分かりやすくするために、この傷害保険を「自転車保険」としてご説明させていただきます。
では自転車保険の補償の内容ほどのようなものか?と言いますと、
☆自転車に乗っている時のケガの補償(歩行中の事故も補償)
☆自転車に乗っている時の個人賠償事故の補償(対人補償、対物補償)
上記の2点が主な補償内容となります。
自転車の盗難に備える保険はあるの?
高額な自転車に乗っている方は自転車の盗難を気に掛ける方もいらっしゃいます。1万円程度の自転車や、古い自転車ならあきらめもつくかも知れませんが、数十万円もする高額なロードサイクルや購入したばかりのブランド自転車だったりしたら、とてもあきらめられませんよね。
そこで盗難された場合に備えた自転車の盗難保険を探している方もおられますが、自転車の盗難保険は存在していません。
そこで、自転車の盗難保険をご希望の方には火災保険の中の『家財保険』が役に立ちます。
家財保険の補償内容の中には、盗難に対しての補償も含まれておりますが、実は『敷地内に保管してある自転車の盗難』に対して補償ができる場合があります。残念ながら駅の駐輪場や路上での盗難は補償対象外となります。高額なロードサイクルの盗難被害は、自宅の敷地内でも見受けられます。
これを機に火災保険・家財保険の補償内容をしっかりと見直すというのもいい機会かも知れません。
自転車で事故に遭わないために
- 万が一に備え自転車保険も大切ではありますが、まずは自転車事故を未然に防ぐ注意することが一番大切です。
- 自転車運転中は周りをよく見て、通行者を早期に発見する。
- 左側通行を順守する。(右側通行では直前まで相手が見えません)
- 交差点では自動車用のカーブミラーを活用する。
- 自分から相手を早期に発見してもらう(自分から相手が見えていても、相手から自分が見えているとは限らないことを認識する)
- 夜間の運転に反射板を装着する。
- 薄暗い時や夜間には必ずライトを点灯する。
- 渋滞、停止車両の間の横断はしない。
- 歩道から車道へ進行する際は、一時停止、または、徐行をして後方の安全を確認する。
- 電話をしながら・音楽をききながらなどの「ながら運転」はしない。
上記の事を守るだけで、事故はかなり減っていくと思います。
次回は保険の詳細をご案内します。