経営者の万一に備える!借入金の返済保障には収入保障保険が合理的

中小企業において、経営者の手腕への依存は格段に大きく、万一の事が起きてしまうと企業の存続さえ左右されることが想定されます。

経営者にしても自分の万一の時に、次の経営者や従業員が困らないように、せめて自分の判断で借り入れた資金だけでも清算しておきたいとお考えになるのではないでしょうか。

そのためにはやはり生命保険の加入が必要になると思います。
一般的に加入する保険は借入金の返済期間に合わせた定期保険です。

ただ通常の定期保険ですと現時点で5,000万円の借入金残高があれば、明日にでも万一のことがあるかもしれないので、保障金額5,000円以上の
保険に加入します。

借入金の返済保障のことだけ考えれば、例えば残り7年で返済する計画に置いて
6年後に万一のことがあったとした場合は5,000万円の保障は多すぎます。
多いにこしたことはありませんがその分保険料(掛金)もかかってしまいます。

そこで、お勧めは収入保障保険で備えていただく方法です。

収入保障保険は公務員やサラリーマン等、毎月定額収入のある一般世帯主が、
万一の時にその後の家族の生活保障のために利用される保険で、毎月一定金額
が決められた期間支払われます。

従いまして、万一の事態が早期な場合は支払われる期間も長く総額も大きくなります。
反対に保険期間終了間近に万一の事態が発生した場合は支払われる期間も短く、
総額は少なくなります。その分保険料(掛金)は、通常の定期保険に比べ減らすことが可能で、年齢・期間よって異なりますが、半分以下になることもあります。

その仕組を利用して、借入金の返済保障には、返済していく毎に借入残高が減少していくに合わせ、保障金額が年々減っていく収入保障保険の活用が合理的だと考えます。

ただ、ひとつ押さえておかなければならないことは、保険金額を決めるのにあたり、返済金は経費(損金)にはならず、益金計上による課税分を加味しなくては
ならないことをお忘れなく。

■保険期間/保険料払込期間:7年 保証期間:0年 保険金額:年金月額95万円の場合