現状の医療保険に加入する場合、殆どが先進医療1,000万円とか2,000万円の特約を付帯して契約されると思います。
なんとなく先進医療と聞くと最先端の医療だとイメージは湧きますが、実際にどんな医療なのかは、どんな扱いなのかを明確に答えられる方は少ないと思います。
先進医療の医療技術は、一定の効果と安全性が確認された最先端の医療技術で、高度な技術レベル・施設基準を満たすと認められた医療機関のみで受けることができ、公的医療保険の対象にするか否かを評価する段階にあるものです。
平成29年1月1日現在で108種類あります。
通常、公的な医療保険(健康保険・国民健康保険など)が適用されない上記の108種類以外の最先端医療を受けると、自由診療扱いとなり保険治療の部分も
含め医療費は全額自己負担となります。
一方、108種類の先進医療は公的な保険診療と保険外診療の併用が認められており、先進医療部分の費用は全額自己負担となりますが、一般の治療と共通する部分の費用は公的医療保険(健康保険・国民健康保険など)の給付対象になります。
通常負担される3割負担は高額療養費の払い戻し対象になりますが、先進医療部分の自己負担分は高額療養費の払い戻し対象外です。
主な先進医療の費用と実施状況は別表の通りですが、がん治療に有効な高額の重粒子線治療・陽子線治療は勿論のこと、加齢が原因で発生する白内障の手術である多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術は件数の多さに注目したい。
そのような訳で民間の医療保険に加入する場合は、先進医療の実費分を保障する
先進医療特約付きでの契約が重要だと思います。
また、先進医療だけでなく自由診療についても実費が保障される保険があることも知っておいてもらえるとよいと思います。

