乳がんにかかる費用ってどのくらい?公的保険の適用範囲は?

先日、惜しまれながらもフリーアナウンサーの小林麻央さんが「乳がん」のために34歳の若さでこの世を去りました。

夫で歌舞伎役者の市川海老蔵さんが、とても献身的な支えをしていたのがご自身や小林麻央さんのブログでも見てとれます。

今や「がんは治る病気」と言われていますが、しっかりと治療をするためには、まとまった費用が必要にはなります。

実際、がんの治療にはどのぐらいの費用がかかるのでしょうか?

今回は「乳がん」の費用について調べてみました。

社会保険や国民健康保険が適用される治療

・外科手術(全摘出手術・温存手術)

どちらの手術も1~2週間の入院で、約60~70万円
※保険適用(3割負担)で約20万円前後

・放射線療法

25回治療で約30万円
※保険適用(3割負担)で約10万円

・ホルモン療法(抗エストロゲン薬)

5年間の投与で約85~100万円
※保険適用(3割負担)で約10万円

・ホルモン療法(LH-RH顎にスト製剤)

2年間の投与で約130万円
※保険適用(3割負担)で約40万円

・抗がん剤治療(CMF)

半年間で約10万円
※保険適用(3割負担)で約3万円

・抗がん剤治療(AC+T)

半年間で約70万円
※保険適用(3割負担)で約25万円

社会保険や国民健康保険が適用されないもの

まずは、個室などを使用した場合の差額ベッド料、食事代、入院生活に伴う雑費(衣料費・娯楽費・衛生用品など)、保険適用外の先進医療、未承認の抗がん剤、粒子線療法など

尚、個室利用については、患者側ではなく病院側の事情で利用する場合もあります。その時は差額費用は必要ありません。

高額療養費制度

長期の入院や通院や手術などで医療費の自己負担額が高額になった場合に負担を軽減してくれる制度です。

対象となる医療費は、3割負担で支払った費用になります。

1か月(その月の1日から月末まで)に、1人が同病院で支払った医療費(処方箋も含む)を合計した額が21,000円以上になったものが高額医療費の対象となります。

このように、私たちの医療費は公的保険で大まかに守られています。

ですが、患者や患者を支える人の給料保障などは当然ありませんから、収入保障が付いているような「民間の保険」があると、さらに安心して治療に専念することができます。

公的保険と民間保険についての知識をつけて、ご自身にあった内容のものを
バランスよく持つことをおすすめします。

高額療養費制度

【引用先】
・乳がんのガイド

  <http://www.nyuugan-info.com/4.15.html
・LIFULL FinTech
  <https://www.lifull-fintech.com/media/others/kougaku-ryoyouhi-all/
・がんのきほん
 <http://www.gan-info.com/106.html